創設者 田中千代

日本で最初にファッションショーを開催したデザイナー

日本で最初にファッションショーを開いたデザイナーである田中千代。いつまでも色あせない輝きを放つデザインでファッション界に残した功績は多大です。

田中千代が「美しい花には健全な根がある」という理念のもと、基礎技術をしっかり身につける教育を実践するために設立したのが、今の渋谷ファッション&アート専門学校(前 田中千代ファッションカレッジ)です。

その理念は本校にしっかりと根づき、ファッション業界において今なお多くの人々から支持されています。

田中千代 略歴

1906年
後の外務大臣・男爵 松井慶四郎・照子の長女として誕生。
1930年〜
スイスでBauhausの流れをくむハスハイエ教授の学校をはじめ、イギリス・ドイツ・フランスなど各地で洋裁・芸術・デザインを学ぶ。
1932年〜
帰国後、カネボウ初代デザイナーとなる。
田中千代学園の前身である洋裁研究グループ「皐月会(さつきかい)」を発足。
1951年〜
学校法人 田中千代学園を設立。
日本で初めて、プロモデルでのファッションショーを開催。
カネボウからの要請により、ChristianDiorのオートクチュールの型紙の買い付け(日本人初のバイヤー)、購入した型紙をカネボウの布地で制作した「ディオール・ショー」を開催。
また皇后様(香淳皇后)の衣装デザインを長年担当。
1955年〜
日本初の総合服飾事典「図解 服飾事典」を発行。(現「新・田中千代服飾事典」)
1960年〜
日本文化使節としてパリ、ボン、ローマで日本の美を紹介する作品ショーを開催。
ニューヨークプラザホテルでの「田中千代ショー」を開催。
創立35周年ショー「江戸からSpace Ageへ」を開催。
1968年
教育功労者として「藍綬褒章」を受章。
1977年
「勲三等瑞宝章」を受章。
1978年
創立45周年記念「地球は着る—田中千代の民俗衣装とデザインの空間—」を開催。
1982年
創立50周年記念ショー「1932〜1982 50年のモードの歩み」を開催。
1991年
東京都名誉都民となる
1999年
逝去。(92歳)
1928年 ニューナム・カレッジでお世話になった方々にお礼の会を開いた後ケンブリッジにて(前列左から2番目)
1950年 ニューヨークタイムズ紙に紹介された田中千代(オリジナルデザインのニューキモノ)
1963年 ホテル・クリヨンで開かれたショー
1965年 ピエール・バルマン来校
1967年 学園創立35周年ショー「江戸からSpace Ageへ」